かぼす育ちが ライムをかますぜ
大分が目覚めるパンチラインを
ヒップホップアーティストケンチンミン


Hey みんな!What’s up?
『竹町商店街におしゃれなピザ屋あるのしっちょん?
超イルな漢がいるって聞きつけてやってきたのは、街行く人たちの噂話と、SNSで大きく知名度が上がったこのお店!
2021年4月にオープンした「PIZZA LINDA (ピッツァ リンダ)」。

NYの街角にあるようなピザ屋を忠実に再現したおしゃれな店内には、アメリカ生まれのピッグサイズなピザが常時7種類以上並び、ランチタイムともなれば老若男女が訪れ、賑わいをみせている。

この大分には今までなかった異空間のお店を立ち上げたのは、レぺゼン大分、大分を拠点に活動する超人気ヒップホップアーティスト「ケンチンミン」
代表曲の「Routine feat.唾奇(prod.by illmore)」は、Youtubeでなんと、85万回以上の再生回数を誇り、ヒップホップシーンでは言わずと知れた人気ものなのです。
“俺は大分生まれヒップホップ育ち。悪そうなやつは大体友達!”
を地で行っているようなこのお方、実は今のスタイルとは無縁のロックのバンドマンとして海外へ行ったことでヒップホップ人生が始まったとか!?
※レぺゼン:「代表する、象徴する」を意味するヒップホップ用語。英単語の「represent」が由来。
ギター片手にロック三昧!のはずが一転!?
心地いい言葉たちのビートが心に大きく刻んだものとは。

「いつかは海外に行ってみたいなという思いは昔からあったんです。なんか大きいことしたい!っていう思いもあったし(笑)。高校3年のときにワーキングホリデーという制度を知り、ギター片手によし海外行くぞ!ってなって。その時は全然ヒップホップなんて興味なくて、音楽と言えばロックでしょ!みたいな感じでした。ニルバーナがとにかく好きでしたね」
バンドマン時代の▲このお写真もまさに、カート・コバーン!
高卒で海外って!ワールドワイドな人はやっぱり考え方が違うなあ…と関心していたら、「ただモテたかったんですよね(笑)」と一言。こんなところも人間味が溢れてて、マジでデフ!素敵なケンチンミンさん♡
最初はカナダのバンクーバーから始まった海外生活、時同じくして大分から海外に飛び立った友達に会いに向かったNYで大きな転機を迎える。しかし、NY入りの際もとんでもない出来事が待ち受けていたのです…(汗)
「裸のギターを担いで、グレーハウンドっていうバスに乗って陸路で10時間、NYに向かいました。バスに乗った瞬間から爆睡で、起こされた時には国境の保安検査場だったんですけど、ボロボロの格好でギター持った日本人の少年が国境を越えようとしているってことで、めちゃくちゃ精密検査を受けさせられて(笑)何しにNYに行くんだ?って言われても、僕もバカだったから、ロックンロール!の一点張りで、話しがなかなか前に進まず、結局1時間ぐらいかかってバスに戻ることができました。バスには僕の他にも多くの人が乗っていて、1時間も待たせてしまったもんだから絶対大ブーイングをくらうと思って不安でバスに戻ったら、ボロボロの日本人が帰ってきたぞ!って逆にみんなから大拍手で迎えられて!おまけに前に座っていた僕よりみすぼらしい恰好をした人に、お前にこれやるよ!ってギターケースをもらったんです!おかげでギターがケースに納まってNYに降り立つことができました(笑)」
90年代のロードムービーさながらの一幕!
NYに着いてからも、すったもんだあって、やっとのことで友達に会うことができます。


そして、ここ、NYでヒップホップとの感動的な出会いを果たします!
「食わなきゃいけないってことで、就労ビザも持ってないし、とりあえず、路上で歌おう!と、ユニオンスクエアって駅のホームでギター片手にロックを歌っていたんです。そうしたら体格のいい黒人7人に囲まれて。『Hey,You!もっとギターのストローク早く弾いてくれよ』って言われて。怖いからジャカジャカ弾いたら、その音に合わせてフリースタイルのラップを黒人達が始めて。それがもうほんとにかっこよくて。ラップってすげぇ!!って鳥肌立って。ものすごい心地よかったんですよ、そのセッションが!それから帰ってすぐ友達のDJにヒップホップを聴かせてもらって、次の日からラップの曲を書いていましたね。」
ヒップホップのグルーブに魅了されたケンチンミンさん。この体験が今のスタイルを確立するターニングポイントとなりました。
観光ビザの期間いっぱいの3か月間NYに滞在。その後トロントでの音楽活動を経て、そろそろ周りを整えようと思い一度帰国した際に、大分の魅力を再発見したという。
「帰国後すぐ東京に住んだんですよ。ちょうどその時期に学生の頃の友達もどんどん上京してて、東京で集まったりしていたんですけど、なんかそれが違和感でね。
東京にいるってだけで、たいして地元とやっていることって変わらないじゃんと思って。いつも行く定食屋も五番街の大納言と変わりないし(笑)。だから逆に大分帰ってやれと思って、すぐ大分に戻りましたね。
行く前はほんと嫌いだったんですよ、大分。でもいざ戻ってみるといい街やん!って。ヒップホップやっている人も結構いたし。そこからずっと大分で音楽活動していますね。」

ココから、いいトコ、大分ストーリーの前に、
Hey、Yo!ここでブレイクターイム!
ケンチンミンの即興ラップコーナー
みなさんお待ちかね!
We are Oitanだけのオリジナルラップを本邦初公開!
大分に関する質問に一問一答!ラップで答えてもらったYo!
これ、お題を伝えて3分ほどで「整いました!」
ガチで即興ラップなんです。マジ、リスペクト!
「記事じゃ、ラップが伝わんないよ!」って?ご安心を!
We are Oitan 公式Instagramで動画を公開中!そっちも要チェケラ!
それでは、Here We Go!

―自己紹介をお願いします!
Yo!My name is ケンチンミン 教えるラップのABC かけろ天秤に♪
―ケンチンミンさんと大分の関係性は?
それはマイメンです♪
色々考えたんですけど、これしかないっす!大分と僕の関係そのものがマイメン!
―大分のリスペクトポイントは?
なんにもないけど なんでもある クラブに行ったらタンテもある♪
僕からしたら大分は遊ぶとこだらけです!
―大分のディすりポイントは?
空港遠いし アクセスだるい けど地球は丸い♪
これはなんとかしてほしいですね(笑)
―大分のチルいスポットは?
”朝焼けの10号線 そこに集合です♪
別府での夜のクラブイベントの帰り、くたくたで朝方の10号線を車で走ったときに見える朝焼けの残像が今でも鮮明に残ってますね。
―大分で一番バイブスぶちあがった思い出は?
大分に仲間が遊びにきた そんときやっぱり楽しんでいた
都町 やっぱり楽しみたい気持ちなら みな同じ!Hey!!♪
県外の友達が大分に遊びに来て、大分ナイトグルーブに連れて行ったときに、みんなの楽しんでいる表情を見られたのが最高の思い出です!
超クールなラップ動画はWe are Oitan 公式Instagramで公開中!チェケラ!
動画はコチラから▷▷
人が街を生かしている大分
だからこそ、発信していくことが大切なんです。

海外からの急転直下ともいえる大分への帰分。離れたからこそわかる地元の魅力そして大分県の持つパワーを感じたケンチンミンさん。そんな彼が地元へ思いを歌にしたアンセム『この街に生きてる』には、大分で生きる人たちへの、ある想いが込められていた。
「この曲は大分をプロモーションしたいわけじゃなくて、大分で普通に生きてる絵面を表現したかったんです。」
地元愛的な話しじゃない(『この街で生きてる』歌詞より)
「地元愛じゃなくて、大分で生きてる俺達に愛なんです。僕の周りの人やに流れている時間にリスペクトを込めているんです。」
俺たちの世代でこの街の未来を背負う瞬間を俺も見たいから(『この街で生きてる』歌詞より)
「僕、大分は人が街を生かしている都市だなと思うんです。
うまく表現できないんですけど、例えば都会で天災があったときは、電車やバスが動かなくなるじゃないですか。そうすると移動手段がなくなって、街自体が機能しなくなる。人は家に帰れなくなり、立ち往生してどうにもこうにも動かなくなる。ただひたすら街が動き出すのを待つだけだと思うんです。
でもこれが大分だったらそうはならない。進むべき道はみんな知っているし、歩いていると誰かに出会う。立ち止まって街が動かなくなることって絶対にないと思うんですよね。
都会は街に人が動かされているけど、大分は人が街を動かしている。
だからこそ、この街に生きている俺たちが、どんどん言葉にして発信していくことが大切だと思っているんですよ。
“大分ってなにも遊ぶとこないじゃん”っていうことよく耳にするんですけど、それって知らないだけだと思うんです。面白いところたくさんあるし、イケてるお店もたくさんある。でもそれをみんなが発信できてないだけ。“大分に何もねぇのはお前のせいでもあるじゃん!”って思うんですよ。俺は大分でこんなことがしたいんだ!って発言してもいいじゃないですか。へんなこと言うと誰かに迷惑かけるしな…とかコンプライアンスも自分で考えてしまいがちだけど、発言や発信するのって自由だし、すごい大切だと思うんですよ。
いろんな年齢の人が行き交うのこの竹町商店街の一角をディスコにしてみたい!でもいいじゃなですか。まずは発信していくことが、これからこの街で生きる僕たちにとって大切だと思いますね」

最後に、ケンチンミンさんから大分で生きてる人達にメッセージ!
何にもない街って誰かは言うが
そこにあるこの街で生きる理由が
小さなこの街、小さなコミュニティ
元気いい人たち集まれUnity
(『この街で生きてる』歌詞より)
これにつきますね!今は一人でも、絶対誰かが付いてきてくれる時があるけん!
動き出すことのリスクを恐れずに、どんどん発信していこうぜ!
ケンチンミンさんの経歴
大分出身のラッパー。中学生でギターを始めロックバンドを結成。高校卒業後に行ったNYでラップを始める。帰国後は地元中心に活動を続け、2013年にミニアルバム『NARCISM』を制作。翌年には6か月連続で楽曲を配信し、『THE 6 MONTH』を2015年にリリース。2016年にillmoreとの連名でEP『HOOD』を発表。2019年アルバム『RUNT』、2021年7月27日にEP 『CITY DOGS』をリリース。
NEW EP リリース情報

2021年7月27日 配信リリース
5曲収録 EP 『CITY DOGS』(Chilly Source)
当たり前が当たり前じゃなくなり、当たり前じゃないが当たり前になっていく昨今の街を歌った本作。タイトルソングの「City Dogs Feat.pinoko」では時代の変化と共に変わっていくライフスタイルをエモーショナルに歌い上げている。
収録曲のMVも公開中。こちらも要チェックだ。
【ミニコラム1】
ケンチンミンさんが推す大分県出身のアーティスト
ケンチンミンさんが注目する大分県出身のアーティスト、行ってみYo!
◎推しアーティスト① ビートメイカー【illmore】

【illmoreさんの経歴】
大分県出身。大分を拠点に活動中。日本最大級のトラック/ビートメイク・グランプリ『BEAT GRAND PRIX』では2年連続決勝進出しSweet Williamとともに名を馳せてきた。またアパレルブランド、AZUL by moussyのCM楽曲制作や2017年、KOJOEのアルバム「here」へのビート提供で一気に知名度が上がり全国的に注目のビートメイカーとして、今後の活動に注目が集まっている。
◎推しアーティスト➁ ギタリスト【Kazuki Isogai】

【Kazuki Isogaiさんの経歴】
大分県出身。世界を相手に活躍しているNeo Soul系ギタリスト。
Instagramで20万人超えのフォロワーをもち国内外で人気を誇る。2019年 NAMM SHOWに参加。また同年より徐々に海外進出し、アジアやアメリカ、これまでにはヨーロッパ、アフリカツアーなども経験。自身の活動の他、アーティストのサポートライブ、レコーディングなども行う。
【ミニコラム2】
ケンチンミンさんが経営するお店情報
①【PIZZA LINDA】


【PIZZA LINDA の詳細】
住所/大分市中央町3丁目5-14 久永ビル 1F
営業時間/12:00~23:00(ランチ16:00まで)
定休日/なし
②【鍋と焼き鳥のいりぐち】


【鍋と焼き鳥のいりぐちの詳細】
住所/大分市都町2-1-29多田ガラスビル1F
営業時間/17:30~翌1:00 (料理L.O. 翌0:00 ドリンクL.O. 翌0:30)
定休日/不定休