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大分の至宝・甲斐拓也選手が選ぶ
僕の好きな大分!

福岡ソフトバンクホークス甲斐拓也

2022.03/07

 皆さんご存知、福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也選手。その目覚ましい活躍は周知の事実で、出身地である地元大分でも県民表彰のほか、大分市民栄誉賞受賞、大分市スポーツ大使にも任命されています。本人も、宮崎キャンプの前に大分市内で合同自主トレを行うなど郷土愛が強く、「大分といえばソフトバンクの甲斐!!」と言えるほど、大分とは相思相愛の仲なのです。
 そんな大分が生んだスーパースター・甲斐選手に、キャンプ中の貴重な時間を使って、大分の推しや子どもの頃の思い出などを語ってもらいました!

プロ野球選手の基礎を育んだ?
団地の中の小さな公園

―まず、甲斐選手の「思い出の場所」といえば?

 大分市光吉にある「小原(こばる)児童遊園」です!小原団地の中にあるんですが、小・中学生の頃までそこで遊んでいましたね。兄とよくキャッチボールをしたり、小学生の時は友だちと野球をして遊んだり…。小さい頃はこの公園で野球ばかりしていたね。この頃から野球選手になりたいと思っていました。

▲キャンプ真っ最中でも、Zoom取材に快く対応してくれた甲斐選手

―高校生になると、部活で忙しかったと思いますが、お休みの日はどこで遊んでいましたか?

 出身が稙田なので、その周辺ですかね。みんなで「ジョイフル」に行ったり…、基本は稙田南中学校の近所で遊んでいました。あとは僕の家にみんなが来て、家で過ごすことも多かったかな。

▲幼少期の思い出の場所「小原(こばる)児童遊園」

「子どもが喋るから…(照)」
ちょっと聞いてみたい甲斐選手の博多弁

―「好きなお店」と「好きな大分の食」は!?

 大分市中津留にある「あっぷるG」がお気に入り。昔からよく家族で行ってましたし、今でも行きますよ。特にからあげがオススメですよ!

―大分といえばからあげですもんね。

 そうそう、僕もからあげが大好きです(笑顔)! でも、けっこう魚も大好きなんですよね。大分といえば関あじ関さば。でも焼肉も行ったりするしな(笑)。大分の食べ物は何でも美味しいですよね〜。たまに母ちゃんが夜ご飯作ってくれて、とり天が登場するとテンション上がります!

▲甲斐選手御用達の「あっぷるG(大分市中津留)」

―福岡生活が長いと思いますが、普段は博多弁で話されるんですか?

 最近は「なんしようと」とか、博多弁を話しちゃいますね。子どもが3歳なんですが、博多弁がペラペラなんですよ(笑)。だから僕も子どもにつられて喋っちゃいます。でも大分に戻ってくると、やっぱり大分弁がすぐ出ます。子どもも、僕の母ちゃんと話してたら「○○っち!」とか言うんですよ。

―(事前アンケートによると)大分弁の中で好きな言葉が「なんち」とお聞きしましたが。

 好きというか、大分弁の中でも独特だなと思います。「○○っち!」とか「ちゃー」とか、あまり他県では聞かないので。友だちと遊んでいたら、僕も自然と使っちゃいますね。

大人になったら、
山頂からの街の輝きよりネオン街!?

―大分のおすすめの場所は?

 今だったら大分駅じゃないですか?僕らの時はあんなに立派な駅じゃなかったですもん。大分県内では、家族と泊まりで出かけることもあります。去年はオフのときに湯布院や竹田に行きましたが、基本はやっぱり大分市内にいることが多いですね。

―では大分市内で「帰省時など、少しでも時間があったら出掛けたい場所」は?

 稙田の「ジョイフル」はなくなったしな…(思案中)。ん〜〜…「都町」って言ったら怒られますよね。ははは!(笑)。あ、20歳ぐらいの頃は、大分市の霊山寺や別府の十文字原展望台とか、夜景を観に行ったりしていました。でも今はもう都町に行っちゃいますよね!!(爆笑)。これ、絶対書かんでくださいよ(笑)。でもコロナのせいで、今はなかなか気軽に食事に行けないし、みんなでワイワイができないから、最近は家でまったり過ごすことが多いですね。

▲都町のくだりで一同大笑い。すみません、書いちゃいました。

 僕の場合、友だちと会うことができれば、特別な場所はいらないんです。中学校のときからずーっと仲がいい友だちが7人くらいいるんですが、その友だちと会うときは、場所はどこでもいい。この前も、大分駅の近くのコンビニの軒下に一列に並んで、数時間そこで喋っていました。とにかく友だちと一緒にいられたらいいし、友だちもそういうタイプが多いですね。

仲良し家族の絆が日本を代表するキャッチャーを生んだ

―友だちとも仲が良さそうですが、家族仲も良いですよね?

 とても仲良しですね。家族だけど、友だちみたいな関係。母ちゃんとも友だち感覚で、なんでも話します。よく相談しますしね。

―これまで野球を辞めたいと思ったことはあるんですか?

 何回もありますよ。プロに入ってからもあります。ただ、僕には野球しかないし、ずっと母ちゃんが僕ら兄弟を支えて、野球をさせてくれました。そう考えたら簡単には辞められないし、逃げられない。じゃあもうちょっと頑張ってみようかなという気持ちが支えになっていたので。それが全てなのかなって思いますね。

▲大分市内での合同自主トレの様子(福岡ソフトバンクホークス公式インスタグラムより)

―では最後に。大分で野球をやっている子どもたちに、メッセージをお願いします。

 まずは、野球を好きでいてほしいです。今、好きで野球をやっていると思うし、純粋な気持ちで楽しんでいると思うので、その純粋な気持ちのまま野球を続けてほしいですね。これから野球で自分の道を作れる人もいると思うので、夢が「野球」であればその夢は大切にしてほしいし、諦めずに頑張ってほしい。野球はスポーツの域を超えて、いろんなことを教えてくれると思うので、野球を信じて、自分を信じて頑張ってもらいたいです。

▲2021年9月25日 VS北海道日本ハムファイターズ戦(福岡ソフトバンクホークス公式インスタグラムより)
▲2021年10月9日 VSオリックスバファローズ戦(福岡ソフトバンクホークス公式インスタグラムより)

おわりに

 多忙なキャンプ期間中にもかかわらず、貴重な時間を割いてインタビューに応じてくれました。短い時間でしたが、さまざまな質問に明るく爽やかに答えていただきました。インタビューから感じたことは、甲斐選手の「家族が好きで、友だちが好きで、大分が好き」だという気持ち。大好きな家族や仲間と一緒に、大好きな都町に行ける日が早く来るといいですね!
 いよいよ3月25日(金)の北海道日本ハムファイターズ戦からシーズンが開幕します。今年も、“もっと!もっと!もっと!”活躍できるよう、応援したいと思います‼︎

甲斐拓也選手 プロフィール

1992年11月5日、大分市生まれ。楊志館高等学校を卒業後、福岡ソフトバンクホークスに入団。ドラフトでは育成6位。2017年頃から一軍での先発起用が増え、今ではチームはもちろん、侍ジャパンでも正捕手を務めるなど、日本のプロ野球界を代表するキャッチャーに。その偉業もすさまじく、日本シリーズ史上初の育成出身選手でのMVP受賞や育成出身史上初のオリンピック代表選手で、昨年の東京オリンピックでは金メダル獲得にも貢献。ほかにもNPB(日本野球機構)史上初、パシフィック・リーグ唯一の育成出身でシーズン2桁本塁打達成と、プロ野球界にさまざまな金字塔を打ち立てている。

▲©Softbank HAWKS
福岡ソフトバンクホークス
https://www.softbankhawks.co.jp/

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